アートセンターに電気がついた! 

アートセンターに遂に!電気がつきました。
そのことが 北海道新聞に載ったそうです。

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http://hal-ulala.info/jenaguru/img/090723.pdf
180KB  (北海道新聞 09年7月22日 朝刊 全道遅版 総合11ページ)

PDFは  北海道新聞 国際部 佐藤千歳 様 よりいただきました

■ 2学期が始まりました。秋です。 

通学 他 006


 アートセンターで使用する楽器を抱えて18日にハラレに
戻りました。こちらはすっかり秋です。陽が射さない日は、
寒くて寒くて何枚も着込むほど。
 この間から2学期が始まりました。2学期は冬の制服に
替わります。学校はたいていイギリス式なので、小学生でも
ネクタイをしなければならないところが多く、靴や靴下の色
まで決められています。
 写真は、朝6時40分、ハラレのチノイストリート。
3人で学校に行くバスを待っています。寒いので、陽のあたる
ところに立って遊んでいます。バス代は、ジンバブエドル札
だと小学生が1.25兆ドル、約25円です。
タテンダ(5年生)中央とクラスメート、右端はティチャファラ1年生。


 

■ 電気の検針 

こちらは昨日、冬を告げるような雨がしとしとと降り、
あまりの寒さにみな冬服にくるまっています。
選挙から1年が過ぎ、統一政府の発表から半年が過ぎ、
大きく変わったことと言えば、食糧の供給が安定した
ことくらいでしょうか。

先日、数か月振りに電気の使用量の検針に電気供給局の
職員が来ました。職員になりすました泥棒もいると聞いて
いるので、一応IDカードを見せてほしいと言うと、これが
その印だと言ってニットのベストの胸のマークを指差しま
した。新しく職員用の制服を作ったようです。

検針は半年振りで、局内に使用料を記入したりする紙が全くないため来れなかったとの。ガソリンはとっくになく、事務用の紙すらなかったのです。なぜこうも停電が多いのかと、文句のひとつも言いたかったのですが、その言葉も引っ込んでしまいました。

2月から電気料金が米ドルで請求されるようになり、
『料金高くて払えず操業をストップした工場や商店が続出、支払日を延長し料金を見直すように、と政府が指示』というニュースを新聞で読んだので聞いてみると、1か月最低20ドル位ではとのことでした。

そういえば、昨年、検針に来た職員に、すぐに料金を払わなくては電気を止めると言われ、局内の指定の窓口に行って払ったものの、入金にはなっていなく領収書も偽りで、再度払わなくてはならないことがありました。
あれが最後の検針で、あの一件を忘れたころのにまた職員が検診に来たのです。
                   高橋 朋子

■ 南アフリカのビルボード  

先日、南アフリカのニュース番組で風変りなビルボード(広告板)が映っているのをチラッと見た。

ビルボードは幹線道路を見下ろすように立っていて、高さは5m以上もあるだろうか。全面に小さいものがペタペタとが貼られ、よく見るとそれはジンバブエの実物の紙幣だった。

上部には”Mugabe....crazy...云々と、一瞬で馬鹿にするような内容だとわかるキャッチフレーズがある。
ジンバブエのインフレを嘲笑する広告なのだ。

広告主なのだろうか、40代の白人の男がインタビュアーに何か答えていたが、車の往来が激しくよく聞こえなかった。

ジンバブエ人であれば、これらの紙幣にはみな痛みや憤りを感じる。人々は、お金を引き出すために炎天下、何時間も何日も銀行の前に並ばなくてはならなかったのだ。加えてやっとお金を手にした時には、価値が下落している。その苦痛を笑える人などいるだろうか。

いや、ジンバブエ人でなくても、ちょっと想像すれば、ハイパーインフレのために人々がどんなに苦しい思いをしなくてはならないか、察することができる。

昨年6月、私はウガンダの首都カンパラに住む友人を訪ねた。

久しぶりに友人と古い知り合いを訪ねたところ、ジンバブエはどんな様子かと聞くので、100万ドル札を見せ、それがどんなスピードで価値を失っていったかを話した。
彼女の目に憐みが浮かび、「...too bad...too sad...」と首を横に振り、その札を買わせて、とハンドバッグを取りに行った。

また、韓国料理の店では、ウェイターにジンバブエのことを聞かれたので話したところ、まるで自分の兄弟を憂えるかのような表情に変わった。
そのウェイターは、おどろくほどジンバブエのことを知っており
アフリカ全体が自分の国、という感じだった。

国境を接していないウガンダだが、会った人たちには、みなこのように人の痛みを思いやる気持ちがあった。
はたしてどんな人たちが、ビルボードにジンバブエの札を貼りつけることなどを考えるのか。

人の痛みや苦しみが分かる人であれば、ガソリンなどの宣伝のためにあるようなビルボード全面に隣国の札を貼りつけるようなことはしないだろう。

たとえその広告のどこかに「民主化を進めよう」だの「救済計画」だのという聞こえのいい飾りがついていても、苦しめられた人たちはすぐに見抜くのだ。
この広告は、インフレを笑い、ジンバブエの政府を笑い、
ムガベ=黒人には何もできないと思い込ませるためにあるということを。

南アフリカの黒人も同じように感じているに違いない。

                 高橋 朋子

■ 釣銭のない国  

 今年の初めに発行された紙幣は、2週間くらいしか効力がなかった。
効力というのは、使えるかどうかということで、「そのお金は困る」
と言われれば、買い物はできない。
今やジンバブエドル札が使えるのはバス代だけで、それも1区間3兆
ドル、使われている札は昨年発行されたものである。

この国のお金は、今や完全に米ドルとランド(南ア)にとってかわっ
てしまった。
スーパーマーケットでは、破れたり古くなった札を受け取らないので
アメリカ大使館に問い合わせが殺到しているらしく、ラジオで『大使館は札の交換はしていません。破れていても1/2以上あれば、価値は同じです』と流す始末だ。

問題は釣銭がないことである。札も不足しているが、1ドル以下のコインがまったくない。で、お釣りは飴玉で渡される。それも1個20円の計算だ。

そんな飴玉を買うくらいなら、アボガドかバナナの方がいいとまた売り場に戻って、おつり分の果物を計ってもらいレジに戻る。
そんな人が多いので、レジのあたりには、いつも人でいっぱいだ。

お釣りの分、何かを買おうと売場のあちこちに行っている間に、レジのカウンターに置いた自分の品物が他の客の袋に入れられたりすることがよくあるので注意も怠れない。

飴玉はいらないという人用に、スーパーのレジの近くにはチューインガム、ポテトチップス、ミント味の飴、一口ビスケット、チョコレートバーなどのおやつ棚ができている。これが今のジンバブエの釣銭だ。                  
                         高橋朋子