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■ アフリカは、薬の実験場か 


 日本の友だちから、ジンバブエのワクチンは安全ですか?というメール
 がきた。 それが、とても安全とは言い切れないのである。
 
 昨年11月、私が保護者になってる子どもが、学校から手紙を持ってきた。
 
 ビルハジィア(Bilharzia 水中に生息する寄生虫)の予防薬ができた。大変効き目がよく、緊急の対応が可能となり・・・云々と、いいことづくめの説明 があり、希望者にはこの薬を与えるので、申込用紙に生徒名と保護者のサインを記入して学校に持って来るように、とある。

 手紙を渡されたのは金曜日で、申し込みの締め切りは翌週の月曜日、 月曜日以降は受け付けない、とまで書いてある。
 
 こんなにのんびりした国で、返事の締め切りがやけに近く、それ以後は認め ないとまで書いてあるのは、何だか不自然な気がしたが、申込用紙にサインをして渡した。
 

 翌週の月曜日、町に向かう車の窓から新聞のトップニュースを見て驚いて息が止まりそうになった。『(ビルハジィアの)予防薬で、ハラレの小学生が3人死亡』とあるではないか。

 これは大変と慌てて問い合わせたところ、その日学校では予防薬を出さなかったという。ほっと胸をなでおろしたが、亡くなった子どもたちはどうなのか。
 

 数日後、ジャナグルに練習に来ている小学生に聞いてみた。4人のうち2人は保護者が学校に、「予防薬は飲ませない」と返事をしており、残りの2人は、すでに予防薬を飲んだ後だった。錠剤が2錠だったという。

 1人は激しい腹痛をおこし大変苦しかったといい、もう1人は何も症状は出なかったという。
 
 知り合いの女性にその話をしたら、他の町でも亡くなった子どもがいるという。数年前には、赤ちゃんの予防接種で死亡する例があり、とにかく、注射も薬もとても気をつけてる、子どもを実験台にはさせない、と言っていた。

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