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■ ジャナグル基金でアイシャとルテンドが6年生に 

 今年の新学期は1月13日から始まった。昨年、日本ツアーのメンバーだった
アイシャとルテンドは、念願のハラレのアドミラルタイト小学校の6年に編入する
ことができた。

 ジンバブエの通過が消滅し米ドルや南アフリカの通貨を使用するようになって5年。
それまで1学期1000円ほどだった授業料は、何倍にも跳ね上がり、インフレは
止まるかと思いきや、学費は今も上がり続けている。

 昨年まで2人が通っていた学校は1学期の授業料が8000円で年間24000円、
授業料は、どの学校も新学期が始まる前に払わねばならず、児童は領収書を持って
学校に行く。領収書がなければ、学校には入れない。
 学期の初めは、授業料が払えない保護者が多いため、生徒の数が半数に満たな
いという。

 日が経つにつれ、保護者が何とかお金を工面して授業料を払い、生徒の数は
少しずつ増えていくが、ドロップアウトする生徒も多く、この2人のうちの1人も、
ジャナグルに来る前は、学校に行けないことが何度もあり、辛い思いをしている。


 2人の新しい学校は公立で、家からは少し遠いが図書室などの設備が充実し、
プールもある。授業料は、1学期分12000円、設備費1100円、制服と体操用の
トラックスーツ、帽子、靴が1人分26000円だ。
 驚くほど高い。しかし、この写真に写っているものを全部購入しなければ、入学が
許可されないのだ。

 1月の新聞に、大きく ”全国で生徒100万人、ドロップアウト” という記事が
出たらしい。信じがたい数字だ。もしこの数字が本当なら、子どもの教育が危うい
国の将来を考えない人はいない。
 せめて制服がなければ、ドロップする生徒の数も減ると思うのだが。

 ジャナグルは、ジンバブエの暮らしを描いた絵葉書、CD、友人の手によるクラフト、
絵、メンバーの母親が作るエコバッグなどを販売し、また日本で公演した際に
いただいたカンパを基金にして、授業料、教科書、制服、靴などに充てている。
 この子どもたちに心を寄せて下さる方々に、改めて感謝したい。 

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