■ ジャナグルジュニア 日本ツアー報告
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(1)みんな回転寿司の大ファンに! 5月29日(和歌山)
日本に着いた翌日、お世話になった木村ご夫妻が、夕飯は回転寿司に
行ってみませんか?と誘ってくれた。
ジンバブエには海がないので、魚といってもみな川魚しか知らず、
ましてや魚を生で食べるなんて考えたこともない。果たして大丈夫だろ
うかと思ったが、生魚がダメでも玉子焼きや、他にも色んな種類のもの
があるというので連れて行っていただくことにした。
寿司屋までの道を、子供たちは木村さんの後について意気揚揚として
歩いた。初めて歩く日本の道だった。
店は繁盛していて、予約でなければ大分待たなくてはならないほど。
テーブルに行くと、木村さんの息子さんのご家族が隣のテーブルに座っ
ていた。
何もかも珍しい。レバーを押すとお茶が出る。自分が動かなくても、
皿にちょこんと載った食べ物が、次々と目の前に表れては通りすぎて
いく。止まることも終わることもない。
食べたいものが運ばれてこなければ、上にある小さな画面のメニュー
から選んでボタンを押す。すると、何分もたたないうちにその食べ物が
眼の前に現れるのだ。「これが魔法でなくて何だろう?」とでもいうよ
うな顔で子供たちは驚いている。
「どれを取って食べてもいいの?」
「すごい!!!」
あまりにすごくて、どれにしようかと迷っているうちに皿が通り過ぎて
いってしまう。
「あー行っちゃったぁー」などと言っていたのははじめのうちだけで、
みんな初めて見る鮪や穴子、のりまきなどを美味しそうに食べはじめた。
ティチャファラだけが、最初の一皿をいつめでも食べているので、どう
したかと覗き込むと、前歯がないのでイカが噛み切れず、格闘しているの
だった。
日本の回転寿司は今や、デザートのケーキだけでも数種類あり、パフェ、
プリン、ジュースまでメニューにある。まるで毎日が誕生日のようだ。
いや、ジンバブエだったら、誕生日でもこんなに多くの食べ物がテーブル
に並ぶことはないだろう。
生ものは食べないかも……という心配をよそに、みんな次々と平らげ、
テーブルに皿が積まれていった。見ると、木村さんのテーブルよりも
こちらの皿の方が高いではないか。
この時から子供たちは、好きな食べ物を聞かれると「すし!」と答え
るようになり、タテンダは空いた皿を見ると、せっせと積み上げるよう
になった。
みんなで木村さんに日本語でお礼を言い、大満足で店を出た。
この写真は、その時の一枚である。私は、この写真を見るとなぜか胸が熱
くなる。
日本に着いた翌日から、木村さんのご家族に受けた温かいもてなしは、
ツアーの最後まで、私たちにとって励ましとなった。
- [2010/09/19 13:28]
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