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■ ジンバブエの電話事情 

まるで風向きによるかのように、切れたりつながったりしていた自宅の電話が、ザーザーという雑音しか発しなくなって2週間。
パソコンも使えず、町中のプロバイダー会社まで出かけて行ってメールの送受信をしている。

エンジニアに修理を頼めば、電話は修理してもらえるが、なぜかまたすぐに故障する。そしてその都度、5000円近く請求されるのだ。

それでなくても、電話代が1月からUSドルで請求されるようになり、ビックリするほど値上がりした。おまけに前金制まで言い出した会社もある。
今や出費は増えるばかりで、新聞に苦情の投書が殺到している。

電話が一夜にして高級化した今、ある携帯電話会社は、メッセージ専用のプリペイドカードを売り出した。
1ドルで10回メッセージが送れるというふれこみだが、電話がつながりにくく、メッセージが相手に届く前に用は終わっていると不評だ。

大幅な値上げのせいで電話の利用者は減ったような気がするのだが、携帯電話には「ライン混雑中」と出て以前と変わりがない。

ウガンダから電話をくれた友人は、「あなたの声は聞こえるが、自分の声がブロックされてしまう。ジンバブエ側が電話料金を払っていないせいではないか」と言う。

今回の値上げは、これまでのインフレででた損害の挽回策なのかもしれない。しかし、値上げが急激すぎて公衆電話の代わりにできた町のテレフォンショップでさえ、今ではガランとしている。

                   高橋 朋子

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