■ 中央銀行、ゼロを12個削って新札発行
2月3日の夜、テレビのニュースで中央銀行の総裁が、現在使われている紙幣からゼロを12個 ”スラッシュ” して新札を発行すると発表した。このような発表は、これで3回目である。
前回、ゼロを削ってから、まだ半年しか経っていないのに、日用品の値段が1000億ドルを超えはじめたのだ。削られるゼロの数は12個と、今回が一番多い。
ヘラルド紙には、新しい紙幣の写真が大きく載ったが、あまりに次々と新札が出るので、どれも似て見えわからなくなってしまう。
ほとんどの買い物は、USドルや南アフリカのランドでなければできないので、出番が減り、使えなくなったジンバブエドルは古新聞のように捨てられていく。
同じ夜、偽札を作っている隠れ家が摘発されたというニュースが流れた。警察官数人と中央銀行の総裁がその部屋に入る。中には印刷機らしいものがあり、そこに居た男が一人逮捕された。ランド札や遊びで印刷したのかUS風の100万ドル札というのが画面に映り、本当に偽札作りなのだろうかと疑問に思った。
そこでは数種類の偽紙幣が印刷されていたと言うが、そうとは思えぬほどひっそりとしている。様々な職種の給料が外貨払いになるなか、警察官には今だジンバブエドルで払われているせいか、士気も上がらず、総裁の『遂に犯人を見つけたぞ!』とでもいうような拍手だけが、辺りに響いていた。
高橋 朋子
前回、ゼロを削ってから、まだ半年しか経っていないのに、日用品の値段が1000億ドルを超えはじめたのだ。削られるゼロの数は12個と、今回が一番多い。
ヘラルド紙には、新しい紙幣の写真が大きく載ったが、あまりに次々と新札が出るので、どれも似て見えわからなくなってしまう。
ほとんどの買い物は、USドルや南アフリカのランドでなければできないので、出番が減り、使えなくなったジンバブエドルは古新聞のように捨てられていく。
同じ夜、偽札を作っている隠れ家が摘発されたというニュースが流れた。警察官数人と中央銀行の総裁がその部屋に入る。中には印刷機らしいものがあり、そこに居た男が一人逮捕された。ランド札や遊びで印刷したのかUS風の100万ドル札というのが画面に映り、本当に偽札作りなのだろうかと疑問に思った。
そこでは数種類の偽紙幣が印刷されていたと言うが、そうとは思えぬほどひっそりとしている。様々な職種の給料が外貨払いになるなか、警察官には今だジンバブエドルで払われているせいか、士気も上がらず、総裁の『遂に犯人を見つけたぞ!』とでもいうような拍手だけが、辺りに響いていた。
高橋 朋子
- [2009/02/11 16:41]
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