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■ 新しい5万ドル札と10万ドル札が登場  

   ジンバブエの通貨は、ジンバブエドルである。
   この2ヶ月の間に、新しく5万ドル札と10万ドル札が
   増えた。10万ドル札の方は、以前からあったらしいが、
   見たのは初めてである。
   ちょっとした物でも、札束を持って買い物に行かなくては
   ならなかったのだが、そうしなくてもよくなった。
   
   最高額紙幣が1万ドルから10万ドルになり、物価も上
   がった。主食のミリミールやパンは約4倍になり、ミルク
   や油、日用品など、みな値上げされ、買い物かごに入
   れられるものが、グンと減ってしまった。
   ジンバブエドルを外貨と比べてみると、市場ではこの
   2ヶ月の間にジンバブエドルが50%下落している。
   しかし、公定レートは昨年から変わっておらず、
   非現実的な低さだ。
   
   物を国外から輸入する際には、この公定レートで
   関税が計算される。税金が安く済むせいか、このところ
   車の輸入が急増していたらしい。
   しかし、4月に政府が予告なく決まりを変え、国民は関税を
   外貨で払わなくてはならなくなった。
   外貨とは、アメリカドル、ポンド、ユーロ、ランド(南アフリカ
   の通貨)などである。

   ジンバブエに持ち込まれる車の殆どは、南アフリカとの
   国境、バイトブリッジが入口となっている。日本から船で
   車を送る場合は、横浜から南アフリカのダーバン港まで
   きて(約3週間)、ダーバンからは陸路か鉄道でバイトブ
   リッジまで運ばれてくる。
   今、そのバイトブリッジの税関の倉庫や敷地は、急に
   制度が変わったために、関税を払えない会社や人の車
   が山となっているらしい。
   ベンツ、日本車など、いい車もたくさんあるそうだが、
   持ち主が期限までに関税を払わない場合は、どんな車も
   みなオークションにかけて売られてしまう。
  
   以前から日本車が欲しいと言っていた友人が、私の帰りを
   待っていたかのように電話をしてきた。
   こんな時だというのに、南アフリカに中古車を買いに
   行きたいので相談にのって欲しいと言う。
   
   何か、からくりがあるのだろうか。
   ひょっとしたら、ヘラルド新聞に ”ジャナグルがアート
   センターを建設中”という記事が載ったので、景気がいいと
   思われたのかもしれない。
   新聞に記事が載ると、相談の電話が急に増えるのだ。
   半数は、知らない人からの電話である。

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