ジンバブエ テーラーの ++ 不思議 ++
東京 クロコダイル 撮影 南部正志
< 衣装編 >
■ これまで、毛皮などを使った伝統的なもの以外、
ジャナグルの衣装は、できるだけ私が自分でで縫ってきた。
アフリカの人は、どんな色を着ても映えるので、
デザインを考えるのは、絵を描いているようで楽しい。
ところが、ミシンが急に使えなくなってしまった。
ステッチを選ぶダイヤルの歯がすり減って
回らなくなったのだ。
■ アフリカで生計を立てるために
道具さえあれば何とかなると思って、
19年前に大阪で買ったミシンである。
当時、南アフリカは、アパルトヘイトのため
経済制裁を受けており、
飛行機の乗り入れは限られ
ジンバブエに来るには、
マニラ、バンコック、カラチ、アブダビを
経由してナイロビに行き、そこで週2便の
エアージンバブエを待つという航路だった。
出発して目的地に到着するまで、5日間の旅である。
長旅中、重さに肩をさすりながらかついできたミシンは、
ある時は、学校の制服を、
ある時はカーテンを縫い上げ、
私はそれらを、お世話になった人達への御礼にしてきた。
故障したことは一度もなく、見事な活躍ぶりである。
そのミシンが使えなくなったのだ。
■ ジャナグルの衣装はテーラーに頼まなくてはならない。
しかし、ここではテーラーに頼んだ場合、
必ずと言っていいほど、
注文どおりには仕上がらない。
ポケットの位置がずれていたり、頼んでいないのに
無地の布が飾りにパッチされていたりする。
イラストを描いて、色をつけて説明してみたが、
結果は同じだ。
そのために、毎回、縫いなおしになっている。
なぜだろう?
ここで暮して20年になるが、わからない。
(高橋 朋子)
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- [2006/03/27 02:04]
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