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ジンバブエ テーラーの ++ 不思議 ++ 

2005
東京 クロコダイル       撮影 南部正志


< 衣装編 >

■ これまで、毛皮などを使った伝統的なもの以外、
ジャナグルの衣装は、できるだけ私が自分でで縫ってきた。

アフリカの人は、どんな色を着ても映えるので、
デザインを考えるのは、絵を描いているようで楽しい。

ところが、ミシンが急に使えなくなってしまった。
ステッチを選ぶダイヤルの歯がすり減って
回らなくなったのだ。


■ アフリカで生計を立てるために
道具さえあれば何とかなると思って、
19年前に大阪で買ったミシンである。

当時、南アフリカは、アパルトヘイトのため
経済制裁を受けており、
飛行機の乗り入れは限られ
ジンバブエに来るには、
マニラ、バンコック、カラチ、アブダビを
経由してナイロビに行き、そこで週2便の
エアージンバブエを待つという航路だった。
出発して目的地に到着するまで、5日間の旅である。

長旅中、重さに肩をさすりながらかついできたミシンは、
ある時は、学校の制服を、
ある時はカーテンを縫い上げ、
私はそれらを、お世話になった人達への御礼にしてきた。
故障したことは一度もなく、見事な活躍ぶりである。

そのミシンが使えなくなったのだ。


■ ジャナグルの衣装はテーラーに頼まなくてはならない。

しかし、ここではテーラーに頼んだ場合、
必ずと言っていいほど、
注文どおりには仕上がらない。

ポケットの位置がずれていたり、頼んでいないのに
無地の布が飾りにパッチされていたりする。

イラストを描いて、色をつけて説明してみたが、
結果は同じだ。
そのために、毎回、縫いなおしになっている。

なぜだろう?
ここで暮して20年になるが、わからない。
           (高橋 朋子)



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