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■ 新学期が始まります! 

 1月2日、アメリカのオプラ・ウィンフリーが南アフリカの
 ヨハネスバーグ近郊に、48億円を投じて建てていた学校が
 遂に開校し、南アフリカだけでなく、アフリカ中の人たちが喜び
 の声を上げている。
 
 6年前にネルソン・マンデラに会い、「学校を建てたい、12
 億円の準備がある」と話したオプラは、チャリティーなどで
 基金を作り、額を4倍にし、夢を実現させた。
 
 この学校は「オプラ・ウィンフリー リーダーズアカデミー」で、
 その名のとおり、アフリカの、いや世界のリーダーを育てる
 ための女子学校だと言う。
 
 56エーカー(約224,000㎡)の敷地に暖炉がある図書館、宿舎、
 コンピューター室、テニスコート、そしてリーダーには”声”が
 必要であることから、シアターもあり、食堂のテーブルは大理
 石だ。450人の生徒を許容できるという。
 
 世界中で一番の設備を誇るこの学校に入れる子どもたちは、
 どういう子どもたちなのか。
 普通、最高の設備は大金持ちが占領するものだが、ここに入
 れるのは、成績が優秀にも関わらず、貧しいために学業を続
 けるのが困難な子どもたちだ。 
 
 応募者は3500人、最終審査はオプラが一人ずつインタビュー
 して行ない、152人の女子が選ばれた。人種は問わないが、
 その条件を満たした99%以上が黒人の子どもたちだった。
 授業料も食事も寄宿も、みな無料である!!
 
 入学式には、アメリカから基金に協力したシンガーのマラヤ・
 ケリー、俳優のシドニー・ポワイチェ、映画監督のスパイク・
 リーの他、多数の支援者が出席した。
 開校の挨拶は、もちろんネルソン・マンデラである。
 本物のリーダーのもとには、高いビジョンと高いスピリットを持
 った人間が集まるのだ。
 
 開校のニュースに、アフリカの人たちは、どんな声を上げてい
 るのだろう。
 
 ●「エチオピアを背後から押して、アメリカがソマリアに侵入し
   緊張を高めている今、アメリカ人が南アフリカでドーンと偉大
   な事をしてくれた!」
 ●「これは革命です。ステップONEです。」
 ●「オプラは最高のお手本を見せてくれました!黒人の誇りです。」
 
 
 さて、ジンバブエだが、今日のハラレの町は子ども連れでにぎわ
 っていた。月曜日から新学期が始まるのだ。
 マーケットや本屋には、ノートが山積みされ、筒状になった教科書
 やノートにかけるカバー用のビニールが、ダンボールにぎっしり
 立てられている。
 
 こちらでは、教科書を備えている学校もあるが、備えていない場合
 は自分で準備しなければならない。書店には新しい教科書が並ん
 でいるが、決して安くはないので、たいていは中古を買い、学年が
 進んだら、また売るという具合だ。
 1冊の教科書が、カバーを変え、表紙を補強しボロボロになるまで、
 いやボロボロになってもまだ使われ続けている。
 
 もう何年前になるだろう。私がお世話になっていた家の長女が小学
 校に入る年齢になったが、制服が高く、中古も見つからなかったの
 で、私が縫うことになった。
 人が着られるものなど縫ったこともなかったが、ミシンを持っている
 のは私だけだったのだ。
 
 見本を借りてきて、やっとのことで仕上げた制服は、少しでも長く
 着られるように、裾を長くして折り返した為、ごわごわしていたが、
 娘は喜び、胸を張って入学式に行った。
 今日は、あの日の朝と同じ匂いがする。
                        (高橋)

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