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■「フライング ハイ アフリカ」と「Inconvenient Truth」 

◆ タイトルどおり、この本は、すべてアフリカの上空から撮影した写真で構成されている。これまで、私は、ジンバブエからケニア、ウガンダ、南アフリカに向かう飛行機に乗るたびに、首が痛くなるほど窓の外を眺め、美しい自然に魅了されてきた。
 しかし、この写真集にあるような生きる営みの素晴らしさを杭で打つような光景を見るのは初めてである。

 生きる人間、生きる動物、生きている川、山、海、赤土、砂、雪。耳を澄ませばそれらが呼吸する音さえ聞こえてきそうだ。
 そして、耳を澄ましながら、はたして、この山は今もこのように生きているだろうか、はたしてこの川は今も水をたたえているだろうかと気になってくる。

◆ それは、香港から南アフリカに向かう飛行機の中で、アル・ゴア(アメリカの前副大統領)のドキュメンタリー映画「An Inconvenient Truth (不都合な真実)」を見たためだ。
 地球の温暖化を世界各地から報告するこの映画を、私は4回も見続けた。
 
 ”温暖化対策より経済を優先”という声に、ゴアはイラストで答える。天秤の片方に地球が載っていて、もう一方には金の延べ棒が載っている。「地球と金を比べるって?」というゴアの声に、会場から笑い声が起こった。

 映画は、
 
 あなたは、何からはじめればよいか、
 
 www.climatecrisis.net/ を訪ねてください、 で終わる。

 このドキュメンタリーのDVDは、今日11月21日発売、アマゾンで購入できる。
Inconvenient Truth (Ws Sub Ac3 Dol Chk)


 
◆ さて、ジンバブエでは、スーパーマーケットの買い物袋は有料なので、たいていの人は袋持参で買い物に行く。
 
 先日、小樽のパン屋で、店員さんに「パンをひとつずつ袋に入れずに全部をひとつの袋に入れて下さい」と言うと、「でも、べとつきますよー」と不満そうな返事が返ってきた。
 指がべとつくのと地球のどっちが大事なのか。

 あの映画を見て以来、日に何度も地球の載った天秤が頭に浮かび、計ってしまうのである。

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