■ 東舞鶴からフェリーで小樽へ
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名古屋のコンサートの翌日、中京女子大学の
硬式野球部のコーチの樋口さんが、届いたばか
りの真新しい29人乗りのバスで、小樽行きのフ
ェリー乗り場まで送ってくれることになった。
竹内さんとシンジ君、他に仲間が2人、全部で
13人がバスに乗り込んだ。山のような荷物が、
いくつもの座席を占領している。
バスの中で流れているのは、もちろんジャナグ
ルの新しいCD「ジンバブエ」だ。楽しかったコンサ
ートをなぞるかのように、コーラスのところが、み
んなの合唱になる。
私の横の座席に座っていたバーバラなどは、
CDに合わせて、全曲、気分を入れて歌っている。
うとうとしていると、「あと10分くらいで着くそうで
す」という声が聞こた。
目を覚まし、外を見ると、高速道路の出口で、
”敦賀”と書いてある。
フェリーは舞鶴から出るのだ。ひょっとしたら、私
は間違って敦賀と言っていたのかもしれない。
疲れているのか、頭で考えていることと、口から
出てくる言葉が違うことが多々ある。
電話を受けて、失礼にも相手の名前を間違ってし
まい、何度も言い直したことが、このところ数回あっ
たではないか・・・・。
「あのー、敦賀ではなくて舞鶴なんです・・・・」
「えーっ?舞鶴は京都のまだ先ですよ・・・・・・・」
しかし、誰もパニックになることなく、車を降り、また
あちこちに電話をして、最短時間で舞鶴に行く方法
を探してくれた。
新日本海フェリーに電話をして「遅れますが必ず行
きます!」というと、「ギリギリまで待ちます」との返事。
フェリーが出航するのは、夜中の12時45分であ
る。間に合うだろうか?
そうこうしている間に、東舞鶴と書かれた看板が見え、
暗い道を曲がると、船体を電球で飾った大きなフェリー
が現れた。間に合った!
樋口さんたちは、台車を借りてきて、のらりくらり
しているメンバーの荷物を積み、てきぱきと船の中
まで運んでくれた。私は乗船手続きをして、みんなの
後を追う。
やれやれ間に合ってよかった、また会おう!と、ひと
りひとり抱き合って握手をし、別れた。
部屋に荷物を運んだあと、係りの人と翌日の打ち
合わせをすることになった。
ジャナグルは、フェリーの中でも演奏をするのだ。
青い海が見えるカフェで、歌い踊ることになっている。
船の中で演奏するのは初めてだ。
「海を上で眠るなんて、とても興味深い!」
海のないジンバブエには、こんな大きな船もない。
メンバーは、うれしそうに船内を歩いている。
それにしても、送ってくれた人達には、本当に申し
訳なかった。舞鶴から名古屋まで、ずいぶんと時間
がかかったに違いない。
翌日、みな仕事に行くことはできただろうか。
舞鶴の明かりはみるみるうちに小さくなり、船は
北上しはじめた。 (つづく)
硬式野球部のコーチの樋口さんが、届いたばか
りの真新しい29人乗りのバスで、小樽行きのフ
ェリー乗り場まで送ってくれることになった。
竹内さんとシンジ君、他に仲間が2人、全部で
13人がバスに乗り込んだ。山のような荷物が、
いくつもの座席を占領している。
バスの中で流れているのは、もちろんジャナグ
ルの新しいCD「ジンバブエ」だ。楽しかったコンサ
ートをなぞるかのように、コーラスのところが、み
んなの合唱になる。
私の横の座席に座っていたバーバラなどは、
CDに合わせて、全曲、気分を入れて歌っている。
うとうとしていると、「あと10分くらいで着くそうで
す」という声が聞こた。
目を覚まし、外を見ると、高速道路の出口で、
”敦賀”と書いてある。
フェリーは舞鶴から出るのだ。ひょっとしたら、私
は間違って敦賀と言っていたのかもしれない。
疲れているのか、頭で考えていることと、口から
出てくる言葉が違うことが多々ある。
電話を受けて、失礼にも相手の名前を間違ってし
まい、何度も言い直したことが、このところ数回あっ
たではないか・・・・。
「あのー、敦賀ではなくて舞鶴なんです・・・・」
「えーっ?舞鶴は京都のまだ先ですよ・・・・・・・」
しかし、誰もパニックになることなく、車を降り、また
あちこちに電話をして、最短時間で舞鶴に行く方法
を探してくれた。
新日本海フェリーに電話をして「遅れますが必ず行
きます!」というと、「ギリギリまで待ちます」との返事。
フェリーが出航するのは、夜中の12時45分であ
る。間に合うだろうか?
そうこうしている間に、東舞鶴と書かれた看板が見え、
暗い道を曲がると、船体を電球で飾った大きなフェリー
が現れた。間に合った!
樋口さんたちは、台車を借りてきて、のらりくらり
しているメンバーの荷物を積み、てきぱきと船の中
まで運んでくれた。私は乗船手続きをして、みんなの
後を追う。
やれやれ間に合ってよかった、また会おう!と、ひと
りひとり抱き合って握手をし、別れた。
部屋に荷物を運んだあと、係りの人と翌日の打ち
合わせをすることになった。
ジャナグルは、フェリーの中でも演奏をするのだ。
青い海が見えるカフェで、歌い踊ることになっている。
船の中で演奏するのは初めてだ。
「海を上で眠るなんて、とても興味深い!」
海のないジンバブエには、こんな大きな船もない。
メンバーは、うれしそうに船内を歩いている。
それにしても、送ってくれた人達には、本当に申し
訳なかった。舞鶴から名古屋まで、ずいぶんと時間
がかかったに違いない。
翌日、みな仕事に行くことはできただろうか。
舞鶴の明かりはみるみるうちに小さくなり、船は
北上しはじめた。 (つづく)
- [2006/08/03 10:36]
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