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■ あらゆる世代が楽しんだ名古屋ジャナグルコンサート 

  一体、どういう音楽のコンサートなのでしょう?と
 思うほど、7月25日の芸術創造センターには
 色々な人が集まった。
  赤ちゃんを抱いた家族連れ、ご高齢の夫婦、小学生と
 引率者、大学生、長い髪のアーティスト風の人達、
 サラリーマン。たいていの場合、音楽のジャンルに合わ
 せて同じ年代が集まるものだが、それが全くない。
  みなに共通しているのは、「さあ、楽しむぞ!」とでも
 いうような電圧の高さだった。
  
  名古屋では、6月4日に”エコストックコンサート”で
 演奏している。その時に演奏を聞いたという人達も
 かなり来てくれているようだった。

名古屋のコンサート

  舞台の高さは2段になっており、向かって左側には、
 小澤義久さんの木の枝を組んだ新しい生き物の
 ような作品「人間浄化装置」が配置され、右側には
 岡山の岡部玄さんの流木作品が置かれている。
 
  小澤さんの作品は、南信州、長野県の根羽村に
 あるものを、岡部さんの作品は中京女子大学に展示さ
 れてあるものを、主催者の竹内さんがお借りして
 大きなトラックで会場に運んできた。
  
  この舞台芸術で、無機質な箱のような会場は
 地球に位置し、照明によって舞台は大地に変わる。
  生きている場所で、生きている者が音楽を
 演奏し、観客が加わって更に生きていく。
 
  1曲目からピンポン玉のように踊る子ども達がいて、
 すぐに大人がそれに続いた。
  外国人の客も多い。
 
  「キャサリーン!」「バーブラ!」とダンサーに
 声がかかる。二人は、中京女子大学ではコンサート
 だけでなく、ダンス部でもワークショップをしている。

  バラードの曲では、レコーディングに参加して
 素晴らしいギターをひいてくださったセンチメンタル
 シティロマンスの中野督夫さんがステージで一緒に
 演奏してくれ、同じくレコーディングで素晴らしい
 バイオリンを奏でてくださった黒田かなでさんが
 見事な音色でジャナグルの音楽を深く、生き生きと
 したものにしてくれた。
  お二人とも、お忙しい中、駆け付けてくださった
 のだ。
  また、ギターリストのケイ君はンビラの曲だけでなく
 最初から最後まで演奏してくれた。
  心から感謝したい。

  最後にステージに上がってメンバーと「神よアフリカ
 に祝福を」を歌っていると、色んな人達の顔が見えた。
  エコストックで会った人達、豊橋のコンサートに来て
 くれていた人達、大学生、そして前日、道を聞くため
 に入った大須通りの帽子屋さんの青年の顔もある。
  沖縄で車の運転をしてくれた柳田さんのお母さん、
 取材してくれた新聞社の方、マルンガの歯を緊急に
 治療してくださった竹内先生も、最後の方に駆け付け
 てくださったと聞いた。

  ツアー中、一番長く滞在した名古屋でのコンサート
 は、熱い拍手と掛け声で終わった。
  それは、終わりではなく、何かがはじまっていくよう
 な熱さだった。

名古屋のリハーサル


         (高橋 朋子)

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