■ 今年もご支援ありがとうございました!
神戸、秋田、山形、盛岡、名古屋のアフリカンアート展のお手伝いしてくれた
暖かい友人たち、本当にありがとうございました!
また、アフリカンアート展にお越しくださったみなさん、どうもありがとうござ
いました。
今年も、様々なご支援をいただき、また自分では思いつかない貴重なアドバイスも
いただき、何とかこの一年をサバイバルすることができました。
2008年は、まさしく、ボブ・マーリィーの曲”ブラックサバイバル”でした。
本当に困難な年でしたが、戦争状態ではないことが救いでした。
食料不足、燃料不足、水不足、停電、どれも味わいましたが、この状態に加え、いつ
頭上からイスラエルの爆弾が落ちてくるのかわからないのがパレスティナです。
パレスティナ人が何人殺されても、子どもが100人殺されても、日本の新聞やテ
レビでは
『喧嘩はやめましょう』というようなニュースばかり。
でも、南部アフリカの大方の黒人の意見は、「イスラエルのしていることはアパ
ルトヘイト
と同じ」というものです。
今年、先進国は新年の花火をお休みして、その費用で世界の問題を少しでも解決して
ほしいものです。
それでは、来年もよろしくお願いいたします。
● 高橋が、北海道FMノースウエーブに1月2日AM9 時頃出演します。
ジンバブエの現状について話をします。
北海道にお住まいの方は是非お聞きください。
ジャナグル 高橋朋子
暖かい友人たち、本当にありがとうございました!
また、アフリカンアート展にお越しくださったみなさん、どうもありがとうござ
いました。
今年も、様々なご支援をいただき、また自分では思いつかない貴重なアドバイスも
いただき、何とかこの一年をサバイバルすることができました。
2008年は、まさしく、ボブ・マーリィーの曲”ブラックサバイバル”でした。
本当に困難な年でしたが、戦争状態ではないことが救いでした。
食料不足、燃料不足、水不足、停電、どれも味わいましたが、この状態に加え、いつ
頭上からイスラエルの爆弾が落ちてくるのかわからないのがパレスティナです。
パレスティナ人が何人殺されても、子どもが100人殺されても、日本の新聞やテ
レビでは
『喧嘩はやめましょう』というようなニュースばかり。
でも、南部アフリカの大方の黒人の意見は、「イスラエルのしていることはアパ
ルトヘイト
と同じ」というものです。
今年、先進国は新年の花火をお休みして、その費用で世界の問題を少しでも解決して
ほしいものです。
それでは、来年もよろしくお願いいたします。
● 高橋が、北海道FMノースウエーブに1月2日AM9 時頃出演します。
ジンバブエの現状について話をします。
北海道にお住まいの方は是非お聞きください。
ジャナグル 高橋朋子
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- [2008/12/31 10:45]
- 高橋朋子のこと |
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■ 1月からの新学期に向けて
ジンバブエの新学期は、真夏の1月から始まる。
毎年、この時期になると、制服や靴、ノートなど、新学期のための買い物をする
家族で
町は賑わうのだが、今年は全く違った光景になっているにちがいない。
果たして新学期ははじまるのだろうか?
インフレで先生達のストライキは続いているし、授業料までアメリカドルになれば
払うことができない人が激増する。
ジャナグルジュニアの子どものために、私は9月頃からきちんと授業を行なう小
学校を
探してきた。ハラレ市内では寄宿制のNという学校が良いと知り、10月に入学
手続きも
済ませている。
このたび、その学校が知らせてきた新学期に必要なもののリストが届いた。
驚いたことに、これまで寮費というのは食費を含んでいたが、今や食料は別に持
参しなくては
ならないのだ。1学期分の寮費300ドルに授業料が40ドル、その他に以下の
ものを持参せよ
と言うのである。
★ 持参するもの
米6キロ、砂糖4キロ、棒石鹸5本、ピーナッツバター2本、食用油2
リットル、
固形スープ4袋、他のスープ1袋、粉せっけん1キロ、トイレットペー
パー6個、
消毒液500ml、ワセリン、濃縮オレンジジュース4リットル、ミロ
(ネッスル)500グラム、
粉ミルク500グラム、セレビタ(コーンフレーク)2キロ、ポテトチッ
プス、ビスケット等の
おやつ
今や日本より物価が高いジンバブエでは、これらのものを揃えるのは大変だ。
おまけに、足りなくなればまた買って学校に届けなくてはならない。
この他に文具やカバン、制服、靴がいるのである。
恐ろしいことになったものだ。
毎年、この時期になると、制服や靴、ノートなど、新学期のための買い物をする
家族で
町は賑わうのだが、今年は全く違った光景になっているにちがいない。
果たして新学期ははじまるのだろうか?
インフレで先生達のストライキは続いているし、授業料までアメリカドルになれば
払うことができない人が激増する。
ジャナグルジュニアの子どものために、私は9月頃からきちんと授業を行なう小
学校を
探してきた。ハラレ市内では寄宿制のNという学校が良いと知り、10月に入学
手続きも
済ませている。
このたび、その学校が知らせてきた新学期に必要なもののリストが届いた。
驚いたことに、これまで寮費というのは食費を含んでいたが、今や食料は別に持
参しなくては
ならないのだ。1学期分の寮費300ドルに授業料が40ドル、その他に以下の
ものを持参せよ
と言うのである。
★ 持参するもの
米6キロ、砂糖4キロ、棒石鹸5本、ピーナッツバター2本、食用油2
リットル、
固形スープ4袋、他のスープ1袋、粉せっけん1キロ、トイレットペー
パー6個、
消毒液500ml、ワセリン、濃縮オレンジジュース4リットル、ミロ
(ネッスル)500グラム、
粉ミルク500グラム、セレビタ(コーンフレーク)2キロ、ポテトチッ
プス、ビスケット等の
おやつ
今や日本より物価が高いジンバブエでは、これらのものを揃えるのは大変だ。
おまけに、足りなくなればまた買って学校に届けなくてはならない。
この他に文具やカバン、制服、靴がいるのである。
恐ろしいことになったものだ。
- [2008/12/31 10:44]
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■ 「今年は、クリスマスもなかった」
真夏のハラレから真冬の小樽に戻っています。
ここからジンバブエへの電話は大変繋がりにくいのですが、定期的に連絡をとり
その後の状況を聞いています。
断水は解決しておらず、最近は私の自宅近辺も頻繁に停電になっている様子。
また、コレラは外国からの医療器具の援助を受けているので、各地で治療が受け
やすくなっているようです。
インフレの方は、商店の99%がアメリカドルかランド(南アの通貨)で品物を売
るように
なっており、「今年はクリスマスもなかった」と。
ジンバブエでは、日本のお盆やお正月のように、都市に住む人たちが田舎に帰って
家族や親戚と一緒に過ごすのがクリスマスなのですが、今年は多くの人がたとえ
預金は
あっても現金にできないなどの理由で、田舎に帰るのもままならなかったようです。
こんなクリスマスは、今年が最後になりますよう・・・・。
ここからジンバブエへの電話は大変繋がりにくいのですが、定期的に連絡をとり
その後の状況を聞いています。
断水は解決しておらず、最近は私の自宅近辺も頻繁に停電になっている様子。
また、コレラは外国からの医療器具の援助を受けているので、各地で治療が受け
やすくなっているようです。
インフレの方は、商店の99%がアメリカドルかランド(南アの通貨)で品物を売
るように
なっており、「今年はクリスマスもなかった」と。
ジンバブエでは、日本のお盆やお正月のように、都市に住む人たちが田舎に帰って
家族や親戚と一緒に過ごすのがクリスマスなのですが、今年は多くの人がたとえ
預金は
あっても現金にできないなどの理由で、田舎に帰るのもままならなかったようです。
こんなクリスマスは、今年が最後になりますよう・・・・。
- [2008/12/30 10:43]
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■ 明日から一時帰国します。
振り返ってみると、この1年間、自宅はほとんど断水で、水が出た日は
数えられる位しかなく、加えて停電、電話が不通、食糧不足等々、問題の
ない日はありませんでした。
9月からは、主食がわずかしか出回らず、製粉工場に出向き、ジャナグル
の関係者等のためにミリミールを毎月200㎏買って、アートセンターに保管
してきました。
これは大人約10人分です。しかし、月末が来る前になくなってしまいます。
9月には200kgで11,000円だった主食が、今は18,000円にまで値上がりし、
おまけに、今はUSドルでしか買うことができません。
加えて11月には、コレラが全国的に広がり、とりわけ首都のハラレと南ア
フリカとの国境の町、バイトブリッジは深刻な状態です。
昨日、イギリスのニュースで、ケニアの首相オディンガが、「ジンバブエに
アフリカ統一機構(AU)の軍隊を送りこんで、国を安定させるべきだ」と
言っているのを見ました。
とんでもないことです。そんなことをしたら、戦争状態になってしまうでしょう。
オディンガは、今年初め、選挙結果を不服とする野党と与党の抗争で1500人が
殺された後、首相の座に着いています。ケニアではまだ抗争の真相も解明されて
おらず、流された血さえ乾いていないのです。
そんな中、ハラレの空軍用のエアポートに、ナミビアの飛行機が着陸しました。
コレラの救援のため治療薬等、約2億円相当を運んできたのです。
飛行機からワイシャツ姿の保健省の大臣が降り立ち、「近所で火事がおきたら、
まず水をかけて火を消すのを助けるのがフレンドシップ」と、スカッと短い挨拶を
していました。
このような実情ゆえ、私も色々な準備が必要となり、12月10日から1月21日まで
一時帰国する次第です。
高橋 朋子
数えられる位しかなく、加えて停電、電話が不通、食糧不足等々、問題の
ない日はありませんでした。
9月からは、主食がわずかしか出回らず、製粉工場に出向き、ジャナグル
の関係者等のためにミリミールを毎月200㎏買って、アートセンターに保管
してきました。
これは大人約10人分です。しかし、月末が来る前になくなってしまいます。
9月には200kgで11,000円だった主食が、今は18,000円にまで値上がりし、
おまけに、今はUSドルでしか買うことができません。
加えて11月には、コレラが全国的に広がり、とりわけ首都のハラレと南ア
フリカとの国境の町、バイトブリッジは深刻な状態です。
昨日、イギリスのニュースで、ケニアの首相オディンガが、「ジンバブエに
アフリカ統一機構(AU)の軍隊を送りこんで、国を安定させるべきだ」と
言っているのを見ました。
とんでもないことです。そんなことをしたら、戦争状態になってしまうでしょう。
オディンガは、今年初め、選挙結果を不服とする野党と与党の抗争で1500人が
殺された後、首相の座に着いています。ケニアではまだ抗争の真相も解明されて
おらず、流された血さえ乾いていないのです。
そんな中、ハラレの空軍用のエアポートに、ナミビアの飛行機が着陸しました。
コレラの救援のため治療薬等、約2億円相当を運んできたのです。
飛行機からワイシャツ姿の保健省の大臣が降り立ち、「近所で火事がおきたら、
まず水をかけて火を消すのを助けるのがフレンドシップ」と、スカッと短い挨拶を
していました。
このような実情ゆえ、私も色々な準備が必要となり、12月10日から1月21日まで
一時帰国する次第です。
高橋 朋子
- [2008/12/09 16:20]
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■ ジャナグルジュニアバンド練習風景
アートセンターには、まだ電気がきていないのだけど、リハーサル室の
大きな鏡の前でダンスやドラム、パーカッションの練習をしています。
今年13歳のムナシェとリチャードは、この1年の間にグンと背が伸びて
160㎝を超えました。
新しいンビラの先生に習うタテンダ(ありがとうの意)10歳。
ンビラはショナ民族の伝統楽器ですが、地域によってリズムや演奏の仕方が
異なるので、色々な地域の先生に教わっています。
- [2008/12/07 10:05]
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■ コレラ、その後
友人から「なんとか、姪を埋葬することができた。」という電話があった。
警察から埋葬許可書をもらったものの、そのあと埋葬までが、また大変だっ
たらしい。
許可書を持って市の墓地に行ったところ、今度は墓で働いている職員が
ストライキに入っていたのだ。墓を掘る職員が2人コレラに感染し、危篤状態
に陥ってしまったのは、感染を予防できるまともな防具もつけずに仕事をして
いたせいだと、職員は十分な防具の支給と危険手当を要求しはじめたのだ。
友人は、ストライキ中の職員にプライベートに仕事を頼み、特別料金を払って
墓掘りをしてもらわなくてはなかった。ジンバブエでは殆どの場合、土葬である。
また棺を墓地まで運ぶ車を借りたが、感染を恐れ、車とドライバーに危険料を
課した特別料金を払わなけらばならなかったという。
何もかもが困難な状況にあるにもかかわらず、墓地にはいくつもの家族が
埋葬に来ており、いたたまれない雰囲気だったらしい。
雨が降らなかったのが幸いであると。
その日、故人の妹は埋葬には参加できなかった。2歳になる子供がコレラに
感染して入院したのだ。
その後、故人の他の姉妹にもコレラの症状が出たが、今は回復に向かって
いるとのことだった。
私は、友人が検査官にもらった水の汚れを沈澱させるという錠剤を試してみる
ことにした。袋には、ユニセフのマークが入っている。
20リットルの容器に1粒入れて蓋をした時、電話が鳴った。
ジャナグルのメンバーからで、私が渡した錠剤を入れてみたが水が臭うという。
驚いて蓋をあけ、水に顔を近づけたところ、クレゾールのような臭いが鼻にツーン
ときた。こんな水は飲めない。飲むどころか顔を近づけるのもむずかしい。
今日、国連は、ジンバブエのコレラの死者は650人に達したと発表している。
ジンバブエとの国境に近い南アフリカやボツワナの町には、コレラ緊急対策の
テントが張られ、すでに数十人が医師の手当を受けているという。
コレラが広がるのを防ぐために、今、何をすべきか。
どう考えても私には ”蛇口から飲料に適した水を出すこと” 以外、思い浮かば
ないのである。
高橋 朋子
警察から埋葬許可書をもらったものの、そのあと埋葬までが、また大変だっ
たらしい。
許可書を持って市の墓地に行ったところ、今度は墓で働いている職員が
ストライキに入っていたのだ。墓を掘る職員が2人コレラに感染し、危篤状態
に陥ってしまったのは、感染を予防できるまともな防具もつけずに仕事をして
いたせいだと、職員は十分な防具の支給と危険手当を要求しはじめたのだ。
友人は、ストライキ中の職員にプライベートに仕事を頼み、特別料金を払って
墓掘りをしてもらわなくてはなかった。ジンバブエでは殆どの場合、土葬である。
また棺を墓地まで運ぶ車を借りたが、感染を恐れ、車とドライバーに危険料を
課した特別料金を払わなけらばならなかったという。
何もかもが困難な状況にあるにもかかわらず、墓地にはいくつもの家族が
埋葬に来ており、いたたまれない雰囲気だったらしい。
雨が降らなかったのが幸いであると。
その日、故人の妹は埋葬には参加できなかった。2歳になる子供がコレラに
感染して入院したのだ。
その後、故人の他の姉妹にもコレラの症状が出たが、今は回復に向かって
いるとのことだった。
私は、友人が検査官にもらった水の汚れを沈澱させるという錠剤を試してみる
ことにした。袋には、ユニセフのマークが入っている。
20リットルの容器に1粒入れて蓋をした時、電話が鳴った。
ジャナグルのメンバーからで、私が渡した錠剤を入れてみたが水が臭うという。
驚いて蓋をあけ、水に顔を近づけたところ、クレゾールのような臭いが鼻にツーン
ときた。こんな水は飲めない。飲むどころか顔を近づけるのもむずかしい。
今日、国連は、ジンバブエのコレラの死者は650人に達したと発表している。
ジンバブエとの国境に近い南アフリカやボツワナの町には、コレラ緊急対策の
テントが張られ、すでに数十人が医師の手当を受けているという。
コレラが広がるのを防ぐために、今、何をすべきか。
どう考えても私には ”蛇口から飲料に適した水を出すこと” 以外、思い浮かば
ないのである。
高橋 朋子
- [2008/12/04 08:24]
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