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苫小牧 エガオで待ってます! 

● 6/27~7/1 苫小牧 egao(エガオ)6階イベントホール で
 10:00~19:00 まで 展示会をやっています。
〒053-0022 苫小牧市表町6丁目2-1 (苫小牧駅南口前)

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一時帰国して また新しい作品も 仕入れてまいりました。
どうぞ いらして下さい。

 ジャナグルアートセンターの近況報告のとして
 写真なども用意しております。 是非お立ち寄りください。
 高橋が 会場で お待ちしております。 

 ● 7/3~ 8 札幌市 
Gallery 粋ふよう 10:30~18:00
〒065-0023 北海道東区北25条東1丁目4-19
粋ふようでは ジンバブエの絵画を中心としたアート展です。
お茶会(1時間程度)を予定しています。
7/4(水)18:30~ 7/8(日)13:00~
会費 500円 高橋朋子のお話し会(ジンバブエの紅茶付)


※ 各会場とも最終日は16時で終了します。 ご注意ください。
  搬入・搬出のお手伝い大歓迎です! ^^ (管理人 HAL.代筆)

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■ アートセンターの屋根が完成しました!! 

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プラスタリングのあと、ドアのフレームがきちんと入るように、
垂直に修正しているところ

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毎日、値段が上がっていく屋根のトタンは、インド人の会社が
南アフリカから輸入したもの。色は、迷った末、ブルーにした。
色を吹き付けたロール巻きの状態で輸入したものを買い、
別の会社の型入れの機械でプリーツ(?)を入れ、センターの
敷地で屋根のサイズに合わせてカットした。
乾期にもかかわらず、2度も雨が降ったので、ちょっと慌てた。
トタンは、あまりに高いので、4回に分けて買ったのです。

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屋根のトタンの裏には、雨音がひびかないように、厚み10センチ
ほどの発泡スチロールを貼りつけています。

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屋根が遂に完成しました!!雨期に間に合って良かった。
これで、いつ雨が降っても大丈夫!
働きに来ている人たちは、毎日、焚き火で料理していますが、
この日は屋根が完成したのでお祝いに牛肉をプレゼント。
はじめて建物の中で食べました。
屋根がついて、はじめて建物らしくなりました。

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土曜日の昼過ぎ、ジャナグルジュニアのメンバーも
稽古を終えてやってきました。後ろにいるのは
ンビラの先生です。
屋根が完成したお祝いに、ポテトを油で揚げた
チップスとチキンを食べゴキゲン!
間違ってドアに手をはさんで泣いていた最年少の
ティチャファラも、私が日本語で「痛いの痛いの
飛んでいけーー!」と言っているうちに、おまじない
だと思ったのか笑顔に戻りました。
早くこのアートセンターで稽古ができるようになりますよう!

■ また盗まれた電話線 

ある朝、外に出ると家の外の電信柱に
黒いひものようなものがダラリとぶら下がっていた。
もしやと思って近づいて見ると、それは電話線だった。
夜中に電話が使えなくなったので、ひょっとしたら
と、思ってはいたのだが・・・。

泥棒が、私の家の前から500メートル先までの
電話線をブチッブチッと切って盗んで行ったのだ。

数年前、政府は、あちこちで電話線が盗まれるので、
テレビで、これは重犯罪であると広報し、
少しでも犯罪を減らそうとした。

ところが、これがなかなか減らない。
そして、なかなか直らないのだ。
これまでは1週間ほどで電話局が修理してくれたのだが、
今回は、2週間以上たった今も電話は繋がっていない。
黒いケーブルは、まだぶらさがったままらしい。

友人は、2~3ヶ月くらいかかるのでは、と言う。

■ セルフビルディングのジャナグルアートセンター 

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4月、5月とジンバブエを留守にした間に、アートセンターは
建物の内壁のプラスタリングが進み、屋根に材木が組まれていた。

順調に進んでいるように見えたが、よく見ると、ガラスを
入れるだけになっていたメタルの窓枠がはずされ、
ドアのフレームもなくなっている。また、スタジオ内の
ガラス窓のサイズもひとまわり大きくなっていた。

*


マルンガが、音楽業界で30年以上働いているセクル(翁)に
スタジオを見てもらったところ、窓のフレームはアルミ
サッシでなければ音が漏れるというので、幅の広いサッシに
変更したという。値段もサッシだと数倍の高さだ。

最初にアドバイスを依頼したスタジオのことも知っていると
いう建築関係者の知識には誤りがあったらしい。
ここでは、どれが正しい知識なのかは、自分でじっくり考えて
選んだり決めたりしなくてはならない。
なぜなら、誰もが自分の知識は正しいと自信たっぷりに
主張するし、たとえそれが結果的に誤りであろうと、
「すみません」と言えば、まだ良い方で、たいていが
「何かの間違いでしょう」で終わってしまう。

ジンバブエ国内には、お手本にできる
まともなレコーディングスタジオなど1軒もなく、
私たちは手さぐりで建設を進めているのだ。

誤りに気づいたなら、速やかに軌道修正するしかない。
そうしなければ、いつまでもゴールにたどりつけないのだ。


アートセンターは、ここではセルフビルディングと
呼ばれる方法で建てているということは、前にも書いた。

建設会社に図面を渡して依頼し、その会社が材料を
すべて揃え、職人がやってきて建てるのではなく、
一品ずつ少しでも安くて品質の良い材料を自分たちで捜し、
少しでも腕の良い職人を捜してきて
建てている。
そうしているのは、建築費を節約するためで、
そうすることにより、会社に依頼する3分の1の費用で
済むはずなのだ。

    混じり物がない砂や小石を捜して5立方m単位で買い、
    運搬用トラックを捜して値段を交渉して運び、
    本物のセメントを捜して5袋ずつ買って運び、
    煉瓦を買い、その煉瓦をトラックの荷台から降ろして
    きれいに積み上げることができる職人に頼んで敷地に
    降ろし・・・・という具合だ。

マルンガは、昨年9月から音楽活動を休止して、
毎日、センターに通い、この仕事を続けている。
それもガソリンがあれば、で、ガソリンがない場合は、
まず、ガソリン捜しからはじめなければならない。

材料を買う場合、ここでは、お金を前払いしてしまうと
品物が届かないことがあるので、CODと呼ばれる、
”配達時に現金払い”が原則だ。

私が留守にしていた2ヶ月の間に、
煉瓦の積み方がきちんとしていなかったのだろう、
ねじれや、垂直になっていない箇所がみつかり、
壊しては、積み直しをしたらしい。
敷地を囲む塀や、セキュリテイガードの休憩所を建てても
まだ余りあるはずの4万8千個の煉瓦が
なんと残りわずかとなっていた。

*




NHKハイビジョン ジンバブエ! 

3月に NHK ハイビジョンで放送になり、ご紹介した『夢の古
代文明紀行 - 謎の巨大遺跡50 -』 は ジンバブエ遺跡の
部分の放送が 30 分ほどで 全体の番組内容に いろいろ感じ
たところも多かったのですが、今回は ジンバブエの文明のた
めの 45 分間の番組に仕上がっています! 

■■「 知られざる文明への旅・第1夜 」 
 
■■ 7月2日(月)夜 8:00~8:45
    NHKハイビジョン
    
    ご案内は関口知宏さん 
   
    クライブ・マルンガも出演します。
     
    ディレクター:石井大介さん、撮影:牛山千里さん
       サウンド:庄司光一さん

 ○ この番組は今後、NHK総合、BSなどで
   再放送されていくそうです。


 みなさん、45分、まるまるジンバブエです。
 まだ、ちょっと先ですが、是非、ご覧下さいね!!

日本に戻りました! 

小樽へ帰ってきました。
ハラレのこと、ジャナグルアートセンターのことなど
いろいろお伝えしたいと思っていたのですが、
ハラレの家の周辺は電話線が盗まれ、電話が使えない状態が
ずーっと今も続いており、メールもなにもできませんでした。
これから アフリカンアート展の準備のために動きます。
アート展の会場でお待ちしています。 是非いらしてください。

● 6/27~7/1 苫小牧 egao(エガオ)6階イベントホール 10:00~19:00
〒053-0022 苫小牧市表町6丁目2-1 (苫小牧駅南口前)

● 7/3~ 8 札幌市 Gallery 粋ふよう 10:30~18:00
〒065-0023 北海道東区北25条東1丁目4-19
粋ふようでは ジンバブエの絵画を中心としたアート展です。
お茶会(1時間程度)を予定しています。
7/4(水)18:30~ 7/8(日)13:00~
会費 500円 高橋朋子のお話し会(ジンバブエの紅茶付)

●7月11日(水)~15日(日) 山形 布の森キャンベル ギャラリー
●7月20日(金)~22日(日) 盛岡 南昌荘
●8月3日(金)~8日(水) 秋田 アトリオン3階ギャラリー

※ 各会場とも最終日は16時で終了します。 ご注意ください。
  搬入・搬出のお手伝い大歓迎です! ^^
             (管理人 HAL。 代筆)

■ 新しい5万ドル札と10万ドル札が登場  

   ジンバブエの通貨は、ジンバブエドルである。
   この2ヶ月の間に、新しく5万ドル札と10万ドル札が
   増えた。10万ドル札の方は、以前からあったらしいが、
   見たのは初めてである。
   ちょっとした物でも、札束を持って買い物に行かなくては
   ならなかったのだが、そうしなくてもよくなった。
   
   最高額紙幣が1万ドルから10万ドルになり、物価も上
   がった。主食のミリミールやパンは約4倍になり、ミルク
   や油、日用品など、みな値上げされ、買い物かごに入
   れられるものが、グンと減ってしまった。
   ジンバブエドルを外貨と比べてみると、市場ではこの
   2ヶ月の間にジンバブエドルが50%下落している。
   しかし、公定レートは昨年から変わっておらず、
   非現実的な低さだ。
   
   物を国外から輸入する際には、この公定レートで
   関税が計算される。税金が安く済むせいか、このところ
   車の輸入が急増していたらしい。
   しかし、4月に政府が予告なく決まりを変え、国民は関税を
   外貨で払わなくてはならなくなった。
   外貨とは、アメリカドル、ポンド、ユーロ、ランド(南アフリカ
   の通貨)などである。

   ジンバブエに持ち込まれる車の殆どは、南アフリカとの
   国境、バイトブリッジが入口となっている。日本から船で
   車を送る場合は、横浜から南アフリカのダーバン港まで
   きて(約3週間)、ダーバンからは陸路か鉄道でバイトブ
   リッジまで運ばれてくる。
   今、そのバイトブリッジの税関の倉庫や敷地は、急に
   制度が変わったために、関税を払えない会社や人の車
   が山となっているらしい。
   ベンツ、日本車など、いい車もたくさんあるそうだが、
   持ち主が期限までに関税を払わない場合は、どんな車も
   みなオークションにかけて売られてしまう。
  
   以前から日本車が欲しいと言っていた友人が、私の帰りを
   待っていたかのように電話をしてきた。
   こんな時だというのに、南アフリカに中古車を買いに
   行きたいので相談にのって欲しいと言う。
   
   何か、からくりがあるのだろうか。
   ひょっとしたら、ヘラルド新聞に ”ジャナグルがアート
   センターを建設中”という記事が載ったので、景気がいいと
   思われたのかもしれない。
   新聞に記事が載ると、相談の電話が急に増えるのだ。
   半数は、知らない人からの電話である。

■ ジャナグルアートセンターの進行具合 

 ハラレ空港に着いたのは朝11時頃。
 荷物を持って出口に向かっている時、税関の職員に声を
 かけられて、別室で荷物をすべて開けることになった。
 日本から持ってきた音楽の機材は、持ちこみの許可を
 得ており、他にはたいした物も持っていなかったので
 20分くらいで空港の外に出ることができた。
 
 飛行機から見ると、明るく陽が照って暖かそうに見えたが
 戸外は気温が低く、日陰などは避けて通らなければ
 風邪をひきそうなほど冷え込んでいる。
 
 荷物を持ったまま、空港からジャナグルアートセンターに
 向かった。
 屋根のデザインを書きなおしたのだが、誤りがあり
 また、書き改めたらしい。一体どんな形になったのか。

 行ってみると、壁は以前より高くなり、更に屋根も
 上がってトタンを打ちつけるだけになっていた。
 内側の壁を数人でプラスタリング(煉瓦にセメントを
 塗りこんで平らにする作業)している最中で、これが
 終ると最終の壁の厚みは30センチになる。
 窓のフレームも、アルミニアムに変えるためにとり
 はずしてあった。
 
 留守の間に何もかも値上がりし、セメントの価格は
 更に上がり続けているらしい。数字のことは、明日
 考えることにして、買ったばかりのローズ色のカメラを
 カバンからとり出してセンターの写真を撮った。
 今までのカメラは、時々写らないこともあって、
 あとでがっかりしたものだが、今度はちがう。
 撮ったものはみな写るのだ。

 翌日、みなさんにブログで見ていただこうとカメラを
 パソコンにつないでびっくり! 
 ”98年のWindowsは古いので使えません” と
 画面に出るではないか。
 パソコンを買えばプリンターが古くて使えず、
 カメラを買えばこれまでのパソコンが古くて使えず、
 つまり数年おきに全てを買い換えなければならない
 ということか。そして、すべてがゴミになっていく。
 一体、日本の捨てられたパソコンは
 どこに行っているのだろう。
 
 そんな訳で、残念ですが、センターの写真を
 見ていただくのは再び日本に帰る6月中旬に
 なりそうです。 

■ 南半球は 秋から冬に入りました 

  5月27日、千歳空港の国際線の一角は何があったのだろうと
 思うほど混雑していた。千歳から北京に直行便が飛びはじめ
 観光客が一気に増えたのだろうか。
 中には、フィリピン人のメイド2人に子守りをさせて移動している
 韓国語を話す夫婦もいて、時間がかかりすぎると大声で係の人に
 文句を言っている。
 
 ジンバブエでも、白人の家族が子守りのために黒人のメイドと一緒に
 移動しているのをよく見かけるが、隣の国まで、というのはあまり
 聞かない。隣の国でも、メイドはすぐに”調達”できるからなのだろうか。

 今回、アート展に来てくれた人たちのなかで、「ブラックダイアモン」
 という映画を見たという人が何人かいた。
 
 ジンバブエを植民地にしたのは、日本のテレビでも宣伝が流れている
 レ・ビアスというダイアモンド会社の創始者セシル・ローズである。
 南アフリカで発掘されたダイアモンドを追って北上し、この地を
 植民地にしてローデシア(”ローズの土地”という意味)と名づけた。
 そのブラックダイアモンドという映画の主人公は、ローデシアで
 生まれらしい。
 機会があれば見たいと思っていたら、ちょうどキャセイ航空の機内で
 上映される映画のリストにその映画が入っていた。
  日本映画は「硫黄島からの手紙」である。
 これは2本とも見るぞ、と、張り切ってヘッドホーンをつけて上映
 (といっても前の座席の背についた小さな画面に映るのだが)を
 待った。が、なんと待っているうちに眠ってしまった。目を覚ました
 時には、もう香港に着陸体制に入ってた。
 ドラゴンがゆっくりと煙を放ちながら飛んできそうな
  香港の夜景である。
 
 空港に到着し、携帯電話を売っている店に急いだ。
 まずは一言、「昨年の8月に買った携帯電話はすぐにダメになった。
 あんなのでは困るのです」と店員に言う。
 「そういう場合は送り返せばいいのに・・」という返事を
 片耳で聞きながら、私は魚でも見定めるように携帯電話の
  裏と表をひっくりかえしてながめ、2台選んだ。1台は自分用、
 もう1台は頼まれていたものだ。
  また使えなくなった場合は、2週間後に返品に来よう。
  乗り継ぎ時間が短いので、ゆっくり選んでもいられず次の
  ゲートに向かった。
 
 香港からヨハネスバーグまでの便は珍しく空いていた。
 今度こそ見ようと思っていた映画も待てず、
  私はまたもや眠りこけてしまった。
 目を覚ますと、画面の飛行機がマダガスカル上空にある。
  もうマダガスカル島まで来たのだ。窓の外はまだ暗い。
 
 しばらくすると、夜が白ばんできた。オレンジ色の朝日が窓から
 差し込んでくる。
 ヨハネスバーグは朝6時をまわり、気温は摂氏7度だと言う。
 秋は過ぎて、もう冬の寒さなのだ。
 空港の外で働く人達はみなオーバーを着ている。
 人気のDJの顔が大きく描かれた黄色のバスは、工事現場のような
 空港の敷地をぐるぐる走り、鉄条網のついたコンクリートの壁の横を
 通って空港の建物に着いた。
 この空港は2010年まで眠らずに音をたてつづけるのだ。
 私は、ふと、行ったことのないパレスチナを思った。
 イスラエルがパレスチナに建て続けている灰色の壁は、
 こんなものではなかろう、と。
 
 ヨハネスバーグからハラレまでは、わずか90分。
 朝陽を受けた黄金色の草原に、巨石が点在しているのが見える。
 あの作品のような巨石郡をみると、ジンバブエに帰ってきたと
 いう実感がわいてくる。