■ ハラレのンバレムシカ 雨期近し
ハラレは乾燥した暑い日が続いている。雨が降りそうで降らない。
水に足を浸しているだけでも気持がいいのだが、断水が続いている。
ンバレムシカのマーケットに、収穫を祝うダンスで使うルセロ(バス
ケット)を見に行った。
畳1枚ほどのテーブルの店がズラリと並び、色んな物を売っている。
楽器もあればクラフトもあり、素朴な器や槍、木の彫り物、
見た目では、それが何なのか想像もつかないものも並んでいる。
いつも行く店で水がめを見ている間に、長い教会のガウンを着た青年が
小さなカボチャの実をくりぬいて作った柄杓を買って行った。
値切りもせず、ひとつ2ドル。これからどこかにお祈りに行くのだろう。
天然の柄杓で飲む水は美味しいに違いない。
店番をしているお母さんたちと目が合うたびに、「なんて暑さ!」
という挨拶が返ってくる。
元気なのは、歓声を上げて通路で遊んでいる子供たちだ。
ホショを鳴らしドラムを叩いて演奏している男たちもいる。
演奏しながら自分たちのCDを売っているらしい。
ンバレの道路沿いに、こんなじっくりとした絵がある。
赤ちゃんをお守りして抱く女の子、よく見かける光景だ。
だが、ふたりの頭からは青々とした植物が成長している。
将来を志向してか。思考が芽を出したか。
どこにでもあるようなアパート、その小さな窓からはみ出した洗濯物、
すすけたセメントの塀、景色のすべてが、道行く人さえ、
この絵の深みの中に、ちょこんとおさまってしまう。
体は遠くに行けずとも、私たちは、どこまでも自由だということを、
この絵を見るたびに思う。

水に足を浸しているだけでも気持がいいのだが、断水が続いている。
ンバレムシカのマーケットに、収穫を祝うダンスで使うルセロ(バス
ケット)を見に行った。
畳1枚ほどのテーブルの店がズラリと並び、色んな物を売っている。
楽器もあればクラフトもあり、素朴な器や槍、木の彫り物、
見た目では、それが何なのか想像もつかないものも並んでいる。
いつも行く店で水がめを見ている間に、長い教会のガウンを着た青年が
小さなカボチャの実をくりぬいて作った柄杓を買って行った。
値切りもせず、ひとつ2ドル。これからどこかにお祈りに行くのだろう。
天然の柄杓で飲む水は美味しいに違いない。
店番をしているお母さんたちと目が合うたびに、「なんて暑さ!」
という挨拶が返ってくる。
元気なのは、歓声を上げて通路で遊んでいる子供たちだ。
ホショを鳴らしドラムを叩いて演奏している男たちもいる。
演奏しながら自分たちのCDを売っているらしい。
ンバレの道路沿いに、こんなじっくりとした絵がある。
赤ちゃんをお守りして抱く女の子、よく見かける光景だ。
だが、ふたりの頭からは青々とした植物が成長している。
将来を志向してか。思考が芽を出したか。
どこにでもあるようなアパート、その小さな窓からはみ出した洗濯物、
すすけたセメントの塀、景色のすべてが、道行く人さえ、
この絵の深みの中に、ちょこんとおさまってしまう。
体は遠くに行けずとも、私たちは、どこまでも自由だということを、
この絵を見るたびに思う。

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- [2013/12/17 11:46]
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■ ハラレは初夏、ジャナグルは元気に稽古に励んでいます!
長い間、ご無沙汰し、ご報告もせず、申し訳ありません。
今年の夏のジャナグル日本ツアーは、おかげさまで大成功でした。
随分と遅れてしまいましたが、お世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。
今年は、念願の広島で公演をすることができ、メンバーと原爆ドームに行くことも
できました。 ドーム前に居られたボランティアの方々に英語で説明を受け、子ども
たちの表情が、見る見る変わっていきました。
これまでドームを訪れたジンバブエ人は5人でジャナグルのメンバーが6番目~
11番目に当たるそうです。
広島をはじめ、公演した町には、胸がいっぱいになるような思い出ができました。
今は、その思い出話に花を咲かせながら、10月の国立公園省の催しの稽古に
励んでいます。(写真には、昨年、日本に行ったメンバーも写っています。)
さて、ジンバブエの現況、地域にもよりますが、毎日、長時間停電になり、 停電に
なると井戸水も汲み上げられず、困ります。
せめて時間が決まっていれば、乗り切れるのですが・・・・。

今年の夏のジャナグル日本ツアーは、おかげさまで大成功でした。
随分と遅れてしまいましたが、お世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。
今年は、念願の広島で公演をすることができ、メンバーと原爆ドームに行くことも
できました。 ドーム前に居られたボランティアの方々に英語で説明を受け、子ども
たちの表情が、見る見る変わっていきました。
これまでドームを訪れたジンバブエ人は5人でジャナグルのメンバーが6番目~
11番目に当たるそうです。
広島をはじめ、公演した町には、胸がいっぱいになるような思い出ができました。
今は、その思い出話に花を咲かせながら、10月の国立公園省の催しの稽古に
励んでいます。(写真には、昨年、日本に行ったメンバーも写っています。)
さて、ジンバブエの現況、地域にもよりますが、毎日、長時間停電になり、 停電に
なると井戸水も汲み上げられず、困ります。
せめて時間が決まっていれば、乗り切れるのですが・・・・。

- [2013/10/02 12:16]
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■ 猛暑が続くハラレ
ハラレは連日、35℃を超える暑い日が続いています。
まわりの人に聞いても、みな今年は特別暑い、この暑さは
たまらない、と雨を待つしぐさ。
11月に入りあと2週間ほどで雨季がはじまるはずです。
日差しが強いので、真昼はみな木陰で涼んでいます。
町は、今、このマッチ棒が燃えているような形の花が満開。
暑い季節の、暑そうな花です。

先週、ハラレのハイフィールドにある小学校に用事があって
行ったところ、ちょうどトラディショナルダンスの地区大会の
最中でした。
校長のミセス・ピッサは「この暑さは私のせいじゃないわよ、
私のは名前だけですからね。」ピッサとは、ショナ語で”暑い”と
意味なのだ。みんなで大笑い。元気で楽しい校長先生だった。
この小学校は、地区大会で上位に入っているらしく、会場は
盛り上がっていて、用事どころではない。改めてたずねることにした。
を
外に出て携帯電話で話していたら、聞きなれない日本語にいつの
まにか子どもたちが集まってきて、これはチャイニーズだの、
いやなんだのかんだの言っている。
校門の外には、凍らせた袋入りのジュースを売る人が、子どもたちを
待っていた。
まわりの人に聞いても、みな今年は特別暑い、この暑さは
たまらない、と雨を待つしぐさ。
11月に入りあと2週間ほどで雨季がはじまるはずです。
日差しが強いので、真昼はみな木陰で涼んでいます。
町は、今、このマッチ棒が燃えているような形の花が満開。
暑い季節の、暑そうな花です。

先週、ハラレのハイフィールドにある小学校に用事があって
行ったところ、ちょうどトラディショナルダンスの地区大会の
最中でした。
校長のミセス・ピッサは「この暑さは私のせいじゃないわよ、
私のは名前だけですからね。」ピッサとは、ショナ語で”暑い”と
意味なのだ。みんなで大笑い。元気で楽しい校長先生だった。
この小学校は、地区大会で上位に入っているらしく、会場は
盛り上がっていて、用事どころではない。改めてたずねることにした。
を
外に出て携帯電話で話していたら、聞きなれない日本語にいつの
まにか子どもたちが集まってきて、これはチャイニーズだの、
いやなんだのかんだの言っている。
校門の外には、凍らせた袋入りのジュースを売る人が、子どもたちを
待っていた。
- [2011/11/01 09:25]
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■ 教科書を買いに行く
新学期が始まる前に、ジャナグルの子どもたちの教科書を買いに
行かなくては、と気になっていた。
日本では、全ページカラーの驚くほど立派な教科書が無料で
支給されるが、ここでは学校に備え付けられているものを皆で使い、
自宅での勉強用は自分で買わなくてはならない。
学校の備え付けと言っても、全国平均にすると生徒15人に1冊の
割合らしく、昨年、ユニセフが教育省に教科書を印刷するための
寄付をし、これで3人の生徒が1冊の教科書を使えるようになるだろ
うと記事が新聞に載っていた。
紙もインクも高い当国では、本も教科書も高く、1色刷りの小学
生の教科書が1冊2000円もする。こんなに高くては、全科目揃える
のは大変だ。
今年こそ、安い店を捜そうと徹底的に聞いてまわったところ、イ
ンドから本を輸入して売っている店をすすめられた。オーナーはイ
ンド人。インドも、ジンバブエと同じイギリスの植民地だったので、
学校では同じような教科書を使っているのだろう。
その店に行くと、外まで客の列が続いていた。
保護者が子供のために本を買い、大学生が本を買い、先生が本を買い、
本屋が賑わうのはいい感じだ。
小学3年生と7年生の全教科、合計9冊で値段は約7000円、何と
他の店の半額以下だった。
始業式の日、3年生のティチャファラがユニセフと書かれ、ジンバ
ブエの国旗が印刷されたノートを1冊、学校からもらってきた。
まさかユニセフの寄付が、教科書からノートに替わったわけでは
ないと思うが…。
行かなくては、と気になっていた。
日本では、全ページカラーの驚くほど立派な教科書が無料で
支給されるが、ここでは学校に備え付けられているものを皆で使い、
自宅での勉強用は自分で買わなくてはならない。
学校の備え付けと言っても、全国平均にすると生徒15人に1冊の
割合らしく、昨年、ユニセフが教育省に教科書を印刷するための
寄付をし、これで3人の生徒が1冊の教科書を使えるようになるだろ
うと記事が新聞に載っていた。
紙もインクも高い当国では、本も教科書も高く、1色刷りの小学
生の教科書が1冊2000円もする。こんなに高くては、全科目揃える
のは大変だ。
今年こそ、安い店を捜そうと徹底的に聞いてまわったところ、イ
ンドから本を輸入して売っている店をすすめられた。オーナーはイ
ンド人。インドも、ジンバブエと同じイギリスの植民地だったので、
学校では同じような教科書を使っているのだろう。
その店に行くと、外まで客の列が続いていた。
保護者が子供のために本を買い、大学生が本を買い、先生が本を買い、
本屋が賑わうのはいい感じだ。
小学3年生と7年生の全教科、合計9冊で値段は約7000円、何と
他の店の半額以下だった。
始業式の日、3年生のティチャファラがユニセフと書かれ、ジンバ
ブエの国旗が印刷されたノートを1冊、学校からもらってきた。
まさかユニセフの寄付が、教科書からノートに替わったわけでは
ないと思うが…。
- [2011/01/19 13:23]
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■ 宮城彬瑚さんの原画展開催中⇒10/10まで
ジンバブエの子供たちにと、世界に一冊の絵本を作り、送って
下さった宮城彬瑚さんの絵本の原画展が、ジャナグルJrも公演
した神戸のモトコータウン2丁目(頭上をJrが走っています)の
プラネットEartH (中ほど山側)で開催されています。
期間は10月10日(日)まで。お近くの方は、是非、見に行って
くださいね。
http://プラネットEartH
*写真は2年前、宮城さんに送っていただいた絵本の象が登場する
一番気に行ったページを見て楽しむティチャファラ。
- [2010/10/06 21:04]
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